微笑すること

dokusho6

ちかごろ、わたしは、微笑むことのすばらしさに気が付きました。

微笑むたびに、自分の中である種の決意がなされること。と、同時に、それがひとつの表現になるということに気が付いたのです。

そして、「愛の花」という詩をしたためました。

まず
微笑むことから始めましょう

ほほえむたびに
あなたという輝きが
きらめき燃えます

ほほえみを重ねるごとに
あなたの中で
愛の花が
すくすくと育っていきます

やがてそれは
あなたという殻を破り
大きな大きな花を咲かせます

あなたと
周りの人を巻き込んで
世界をしあわせにします

ほほえみ
それは
世界をしあわせにしたいという
強烈なる
意思だからです

この詩をかいてしばらくして、手元にあった古い本の中から、ティク・ナット・ハン氏(ヴェトナム出身の禅僧)による、ある一冊の本に再会しました。かろうじて著者名だけは覚えていたものの、その内容はまるで覚えていませんでした。おそらく、当時のわたしには腑に落ちる内容のものではなく、目を通すだけで終わってしまったのでしょう。

じっくりと読み返してみると、花がそう在るように、今この瞬間を微笑んで生きることの大切さとすばらしさについて、わかりやすい言葉で切々と語られていました。以下に、そのほんの一部をご紹介させていただきますね。世の中の表も裏も、ぜ~んぶひとつなのだというティク・ナット・ハン氏の教え、ぜひとも直接お読みになってみてください。

  • みずからが幸せで平和でないならば、愛する人たちや、同じ屋根の下に住む人たちとさえ、平和と幸せを分かちあうことができません。平和で幸せであるならば、私たちは微笑し、花のように咲き開くことができます。家族全員、社会全体が、私たちの平和の恩恵を受けます。
  • 子供が微笑するかどうか、おとなが微笑するかということは、とても重要なことです。日常生活において、微笑することができ、平和で、幸せであることができるなら、私たちばかりでなく、皆がそれからよい影響を受けます。これが、もっとも基本的な平和の仕事です。
  •  微笑するということは、私たちが自分自身を取り戻し、みずからの主権者になるということです。うかつさに溺れていないということです。
  • 一回の微笑は、あなたをみずからの主人とします。だからこそ、目覚めた人たち、決意の人たちは、 いつも微笑しているのです。微笑する時、あなたは、微笑の素晴らしさに気づきます。
  • 今ここにいることをはっきりと知ることです。生きることのできる唯一の瞬間が、現在の瞬間でしかないことを、はっきりと知ることです。(略)今のこの瞬間が、唯一の真実の瞬間です。今、ここで、生き、現在の瞬間を楽しむことが、私たちの、もっとも重要なつとめです。
  • 核ミサイルの反対のデモに出かけていくことが、平和をもたらすのではありません。私たちみずからが微笑し、呼吸し、平和を生きる力によって、平和が築かれるのです。

以上、「仏の教えビーイング・ピースより」抜粋

詩人でもあられる著者のつむぐことばは美しく、読んでいるだけで心が洗われ、素直に微笑むことを実践していこうという気にさせます。ベトナム戦争のさなかには、どちらの側にもたたず、非暴力に徹した平和活動の中で、その中立性ゆえにどちらの陣営からも疑われて多くの仲間の命が犠牲になったという、ティク・ナット・ハン氏。そのことばは、重く、深く、強く、やさしく、慈愛をもってこの身に染みわたってきます。

レイキは決して宗教ではありませんが、「手を当てる」という行為が、 非常に禅的だなと思います。禅というと、もはや宗教という感じではなく、日本人の中に感覚的に溶け込んでいるひとつの文化と言っても良いでしょう。

だからでしょうか・・・。
レイキを実践していると、個人として禅的な教えに行きついたり、こうしてたどりついた本の著者も他の宗派でなく「禅僧」というところが、面白いと思いますね。

レイキは、実践を重ねていくと、手を当てていなくとも、いつでもレイキを感じていることができます。つまり、レイキ的な感覚を日常のどの瞬間にも生かしていくことができるわけです。いかにも禅的ですね!

この本の中で著者は、いつでも目覚めた意識であるには、どうしたらよいでしょうか?という問題をわたしたちに提議していますが、それはレイキの場合では、ある意味では簡単です。

いつでもそれを感じていればいいからです。
そして、さらに微笑むことができればすばらしいですね!

今日一日
微笑みましょう
花のように
あるががままを
愉しみましょう

ティク・ナット・ハン氏に習って、レイキの五戒にも、こんな風に「微笑み」を追加すると良いかもしれませんね。

いや、しかし。
まずは、基本の五戒でしょうか(笑)。

 

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