レイキの施術と好転反応

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レイキの施術によって、からだのエネルギーバランスが変化することで治癒力が高まり、一時的に症状が悪化するような体験をしたり、すっかり忘れていた過去の症状が再現されることがあります。

こうした現象は好転反応と言われていますが、その出方も体験もほんとうに人それぞれですね。ここに、わたしが体験した非常に興味深い好転反応の例をご紹介させていただきます。

昨年夏の手術直後からレイキの施術を継続している60代半ばの女性Aさん(2014.9頃に子宮ガンの摘出手術にて子宮卵巣、およびリンパの一部を切除。)の例です。

幸運にも手術当日に病院にかけつけることができ、手術直後から病院でレイキをさせていただきました。

とてもお世話になった親類の女性で、大きな手術をされると聞いて、ぜひともレイキでお役に立てればと思ったのです。ちなに、この女性には過去にも、腹痛時にレイキをさせてもらったことがあります。

術後は、身体全体がむくんでおり、レイキをしても積極的な反応は見られませんでしたが、その日から、週に数度、可能なかぎり病院に通い、話し相手も兼ねつつ、1~2時間ほどレイキをしました。

こうした長期の入院にたずさわるのは初めてでしたが、身内のものなど気のおけない人が顔を出すことはとても大切なことだと思いました。ちょっとした会話で気分が晴れることもあるし、なにより、術後は点滴や排泄物のコードで身動きが自由にとれません。ベッド脇のものを取る時や、病院の売店へのお買い物などは、だれかがいると本当に助かります。Aさんの場合は、下腹部の手術だったので、ベッドの乗り降りでお腹に力が入ってしまうと痛みを伴うので、しばらくは、本当に辛そうでした。しかし、今は、手術の翌日(記憶が間違っていなければ)からもう歩くリハビリをするのです!

リンパを切除しているので、どうしても足がむくみ易いのですが、患部を中心にヒビキのある臓器、ソケイ部などにレイキをしていくと、結果として足のむくみが引いて楽になる、ということもよくありました。

また、手術の及んだ部位との兼ね合いで、退院後に自力で尿を出せるかどうかという懸念がありましたので、入院中には会陰部分にもしっかりレイキをしていきました。

入院中のレイキ体験で、すっかりレイキを気に入ったAさんは、退院後もレイキの施術を希望されましたので、それ以来、今に至るまで週に一度、レイキの施術に通っています。(一回の施術時間はおよそ2時間程度です。)

もちろん、レイキをしているからすべてOKという訳ではなく、退院直後には、急な発熱によりふたたび入院するというアクシデントもありました。

しかし、今では、手術直後に感じていたヒビキや、冷え、エネルギー的な歪みはほとんどありません。すっかり元気になり、ヒビキの質も変わってきましたね。排尿も自力でできており、病院での検査の経過も良好です。(2015.9.8現在)

このように、西洋医療で問題個所をとりのぞいたからといって、エネルギーレベルの状態まで適正になる訳ではありません。見えない領域に関して影響を与えていく方法は、意識の改善、生き方の見直しなども含め、レイキ以外にもさまざまな手法があると思いますが、レイキの場合は、ニュートラルな自然のエネルギーを活用するので、その人と手法との相性といった問題もなく、やさしく手を触れるだけなので、病床でも安全に使えるという長所があります。難しい技術はなくとも、レイキをする心さえあれば、エネルギーレベルに直接働きかけることができるのがいいですね!術後のケアには、ぜひとも、レイキで気のレベルを整えておくことお勧めします。

退院直後からしばらくの間は、頭部はもちろん、患部を中心に、会陰部分や、仙骨、腎臓、肝臓、胃、頸椎によく手当をしていきました。

レイキをしていると、手術の傷口付近や、下腹部、お臍の左横あたりのわき腹、背中など痛みのよく出る部分がありましたから、そうした時には、その部分にも手当をしていきました。

ところが4月にはいったころから、わたしが2時間ほど施術して帰ると、きまってその翌日から2~3日ほど頭部の決まった箇所に強い痛みが出るという状態が3か月ほど続きましたので、施術の度に、痛みの出る箇所を中心に頭部には注意深くレイキをしていきました。

(Aさんは、定期的に病院に通っており、頭部の検査も受けていましたが、医学的な問題は特に指摘されていませんでした。)

すると、6月の末になって、それまでと比べて格段に頭部の気の流れがなめらかになっている日がありました。それまでの感触とのあまりの変化に、思わず感嘆の声がもれるほどでした。

記録によると、その日は、それまで感知されていた、体内のスジの引き連れも浮いて来ないと記されています。

以来、同様の頭部の痛みは再現されることはなく、今に至っています。

ある時、よくよく話を聴いてみると、10年くらい前だったか、頭がものすごく痛い時期が続いたことがあった、ということを想いだしてくれました。

その頃は、とにかく仕事が忙しくて、そういう自分の体の変調にかまっている暇もなく、その内、痛みのことは忘れてしまっていた、ということでした。

おそらく、レイキをしていくことで治癒力が活性化し、その痛みが再現されたのでしょう。

エネルギー的には、レイキにより、エネルギーが不足して機能していなかった気の道が回復していく時に痛みが現れた、ということがいえるかもしれません。

体というのは、痛みがあるうちはまだ回復しやすいほうで、痛みがあるのに現状を変えないまま放置しておくと、痛みを発していた部分が、その力もなくなり鈍っていく、ということがあります。

Aさんの場合は、そういうことが起きていた頭部が、レイキを流していくことによりすこしずつ力を取戻し、再び痛みを発揮したと見ることもできますね。

わたし自身も、自分にレイキをしていく中で、すっかり忘れていた症状が再現されてびっくりしたことがあります。

でも、実は、そんな時は、過去の自分を癒すチャンスなのかもしれません。

症状の再現とともに、当時の自分の心情や置かれた状況を思い出し、心静かに手を当てていくことで手放せることがあるように思います。

レイキなどの施術の場合、好転反応についてよく理解ができていないと、レイキをして悪化したなどという誤解を招いてしまいます。

また、施術する方としても、自分の施術で相手が悪化していくのは、たとえ好転反応であっても心地よいものではありませんし、その経過が辛そうである場合、なんとかしてあげたいと思うものです。

しかし、好転反応についてよく理解できていると、そういう時期もある、と自分に言い聞かせて心静かに過ごすことができます。手当をした時の感触(気の状態)の変化やヒビキの出方などの肯定的な変化を信頼することも大切ですね。

Aさんの頭の痛みも、好転反応だとは思いましたが、おちつくまでにおよそ3か月。さすがに長かったですね。

それでも、レイキの施術を継続してくれたAさんには本当に頭が下がります。

そして、レイキの施術を通じて、そしてAさんとのかかわりの中でたくさんのことを学ばせていただいていることに、心より感謝申し上げます。

 

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