Archive for 2019年11月28日

輝く落ち葉の中で

なんということはない近所の公園。

きりりと冷える空氣の中、朝日に照らされた樹々の紅葉がとても綺麗でした。

足もとには落ち葉の絨毯が輝いています。

今年はこの公園の季節の移り変わりを2月から見てきましたが、こんなに美しい顏があることをわたしは知りませんでした。

「iPhoneもってこればよかったーーー!!!」

実家にやってきたわたしは、滞在中も套路をするために、朝一番でこの公園にやってきたのでした。

落ち葉の上に立つと、日の光をいっぱいにため込んだ葉のエネルギーを足元から感じる事ができて、とてもしあわせな氣持ちになります。

「そうだ!お父さんをここに連れてきてあげよう!」

この後、ちょうど前日に退院したばかりの父を、かねてから行きたがっていた喫茶店のモーニングに連れていくことになっていたので、その時にもう一度立ち寄ることを思いついたのです。

長い長い入院生活を終えてほっとする父と母。

父は父で、母は母で、それぞれが本当に辛く大変な9か月でした。

ほんの小さな思い付きだったけれど、近所の公園にこんなにも美しい瞬間があって、その瞬間を父と母と一緒に味わうことができたこと。

なんてすばらしい宇宙の祝福なのでしょう!

「驚異的な回復です。」

退院に際して、主治医の先生から贈られた言葉です。

「(父のような例で)杖をついてでも歩いて帰れるようになるなんてことはまずない。」ともおっしゃったそうです。

病院側の意向としては、再度転倒するリスクを回避するために車いすまでの回復にとどめておきたい、という現状もあるようでした。

我が家にとって、父に歩きたいという意志があったことと、父が母ひとりの介助で自宅で暮らすには杖をついてでも歩くことができるということは最低条件でした。

父は、転倒により右大腿骨を骨折し、その手術の直後に急性の呼吸不全に陥りまる2週間寝たきりになりました。また、単なる骨折ではなく、右股関節を人工股関節に入れ替えたばかりだったので、人工股関節を支えていた大腿部の骨が縦にも横にも割れてしまって、医師からは「くっつくのかわからない」という言葉がでるほどひどいものでした。

そんなわたしたち家族に、病院側の「歩けるようになるわけない」という空氣が重くのしかかりました。

しかし、わたしたち家族の目線は違いました。日々父に触れたり、理学療法士の先生とのリハビリの経過をみていると、希望が日に日に強くなり、最後にはこれは歩けるなという感触に変わっていきました。

毎日病院に通っていた母にとっては、病院からの「歩けるようになるわけがない」という無言の圧力は相当にストレスでまた辛いことでした。寄り添ってもらっている、理解されているという実感がわかないことは、辛い時ほど堪えるものです。

ところが、退院が近づくにつれ、父が歩けるようになったことを喜んで下さっているスタッフの方々の氣持ちが伝わってくるようになり、中には涙を流して喜んでくださる方もいました。

病院側のそうした反応に、これまでの心労が報われるかのように深く癒されている母を目の当たりにし、想いの共有が人の心にもたらす力をあらためて実感しました。

もちろん病院は、父にたくさんのレイキを使ったことを知りません。

急性の呼吸不全に陥った時、その回復期など、レイキが使えたことでなんとか危機を乗り越えたり、着実に経過を促進することができました。

それは「できることをする」という日々の積み重ねでした。

そんな中、自分の内から沸き起こる神聖なエネルギーに幾度も励まされ、助けられ、これでいいんだと自分を信じることができました。

どうやら、辛く難しい状況に置かれた時にこそつかみとることのできる光があるようです。

その時つかみとった光は、今もわたしの中で輝いています。

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蝶とピオニーのリース

今年もこの季節がやってきました。

年に一度のわたしの手仕事、クリスマスリースづくりです。

オレゴンモミをたっぷりと使うこのリースのポイントはリボン。

9月頃からリボンを探し始め、今年はなかなかピンとくる幅広(10センチは欲しい)のリボンがなかったのですが、ようやく金色の蝶の刺繍が入ったドイツ製のリボンを見つけました。

デコレーションはそれにあわせて、淡いピンクがかった微妙な色あいが美しいアーティフィシャルのピオニー(芍薬)を。

芍薬もとても好きな花の一つです。

リースづくりは、まず去年のリースを解体するところから始まります。

中に入っている金属製の台座を再利用するためです。

シーズンを終えたら、室内の高いところに飾っておくのですが、半年ほどでグリーンは色あせ最後にはこんな風合いに・・・。

色はあせても、乾燥して香ばしさのました香りのなんと豊かなこと。

触れれば身体が温まってくるようなエネルギーの強さがあります。

乾燥して水分がとんだ分、モミそのものの特質がより際立つのかもしれません。

逆に、まだ新鮮なオレゴンモミの枝に囲まれていると、深い森の中にいるような清々しい香りとエネルギーに包まれます。

モミを留めているワイヤーを切って解いていくと、言葉にならない氣持ちの高まりを感じました。

それは、この一年の感謝だったり、こうして今日を迎えられた感慨深さだったり・・・。一つだけ年輪を重ねた自分が、すこし小さかった去年の自分に出会っているようでもありました。

作ったものを紐解きながら、去年の自分の氣持ちにシンクロしていったのかもしれません。

無事、完成!!!

去年とはうって変わって落ち着いた雰囲氣になりました。

モミの圧巻のボリューム感!

このリースの前に立つと、フレッシュモミの存在感の素晴らしさを実感します。

⭐︎

今年は父のこともありましたし、わたし自身大きな変容の年でもあったと思います。まだまだ変容は加速しそうな予感ですが、リボンの蝶はそんなわたしへの応援のサインだと受け取っています。

⭐︎

今年もあとわずか。この1年を振り返り、新しい年の可能性に想いを馳せる季節になりました。みなさんはどんなお氣持ちでお過ごしですか?

楽しいこと、辛いこと、難しいこと、悲しいこと、あったかいこと・・・。きっと色々な事があった一年だったことでしょう。

風の城では、お正月が終わるまで、みなさんと世界のしあわせを願ってリースを飾らせていただきますよ。

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「好き」にたどり着く

「しなければならないことを好きになりなさい。」

インドのある聖者のことばである。

夏がすっかり暑くなって、窓辺の鉢植えはハーブを植えてしのいだ今年の夏。

窓をあけるとふわっと立ち込めるその香りに何度癒されたことだろう。

ようやく、すっかり勢いのなくなったハーブを別の鉢に植え替えて、あたたかな軒下に移動させることができた。

かわりに、窓辺には冬の女王パンジーを。ふだんは、紫からピンク系でまとめるのだけれど、今年は思い切ってオレンジを入れた。

そのパンジーのオレンジ色を見た時に感じた、瑞々しい果実の果汁を想わせる透明な色の音が忘れられなかったから。
みなさんを最初にお迎えする玄関先には、これまた初めてのアネモネを。

いつの頃からか、その姿を見ると好きという衝撃が花の中でももっとも強くハートの奥底から生まれて来るアネモネ。

うまく咲き続けてくれるかわからないけれどチャレンジしたかった。

オリーブの樹の植わっている花壇にも少しだけ手を入れたので、2日がかりになってしまったけれど、ひさしぶりに時間を氣にすることなく黙々と土いじりをするのは楽しかった。

自分の少し深いレベルにある「好き」に出会ったように感じた。

決して刺激的というのではない。

心の奥底に流れる穏やかな水面の輝きとともにある豊かな静寂だ。

それは、向こうからやってきてくれるものではない。自分から耳を済ませていかなければ捉えることができないものだ。

しなければならないことを好きになる。

これを表面的に行うことは、ものすごく辛い心の拷問でしかない。

しかし、どんな事も、深い心の静寂のレベルから向き合うことができれば、そこに何かしら肯定的な意味を見出すことが出来る。

わたしは料理好きではないけれど、かといって外食ばかりも飽きるので、できるだけ食事の用意はするようにしている。

この時、素材を慈しむ心を感じながら料理をすると、簡単なものでも何とも軽やかで美味しい料理ができる。

もちろん、いつもとはいかないけれど「料理めんどうだなー」と感じるよりも深い静寂のレベルから取り組むことができた時、「料理も悪くないね!」と思えます。

日常の中で、ひとつでもふたつでも、こうした心のレベルから取り組むことで、お金では買うことのできない豊かさを味わうことができます。

掃除なんかも、自分の中にある心の部屋も同時に清まっていくような実感が持てると、決して面倒なことではなく、そこに愛を注ぐ行為になります。

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「失敗はするものだ」

套路(太極拳)の動きのコツをちょっと掴んだことが嬉しくて、最近はりきって朝早くに公園に出かけています。

予定がある時にはタイマー代わりにiPhoneを持っていくのですが、朝日を受けた樹々の輝きがあまりに美しいので、ついつい写真をとってしまいます。

冒頭の写真もそんな瞬間をとらえたものです。

齢を重ねた樹のひび割れや傷が、光をうけて浮き彫りになっていたのを見逃すことはできませんでした。

「魂に誠実であれ!」

朝の光はいつでもわたしにそう語りかけます。

お客さまとの語らいの時間もまた豊かなものです。

氣づきや感動をシェアしてくださることで、わたしの魂も喜びに満たされます。

「失敗ってするものなんだよね。人間だからさ。」

「失敗しちゃいけないって氣を張っていると疲れてしょうがないよね。」

この日はそんな話で盛り上がりました。

わたしも昔は、「失敗してはいけない。つねに完璧でありたい。」というのがものすごく強かったことを想いだしました。

当時はまったくの無意識で、自分がそういう観念にとらわれているとは露も思っていませんでしたが、今振り返ってみるととても良く分かります。

その筋の優等生だったなと笑える反面、そんな生き方をしていた自分が切なくなります。

とはいえ、当時のわたしがいたからこそ今のわたしがいます。

今では完璧であることに全く興味がありません。

人なんだから
間違えもするし失敗もする

それは、無責任であっていいということとは違います。人が間違える生き物であるということを許容できているということです。

この視点が素晴らしいのは、自分にも人にもやさしくなれるところです。

昔のわたしは、社会や教育など自分から生まれたものではない価値観に対して完璧であろうとするあまり、失敗や間違いに不寛容でした。

しかし、人が間違える生き物であるという視点を覚えてからはずいぶんと自分と世界へのまなざしが変わったと思います。

「・・・・!!!!」

なんと。

こうして、今「失敗」の記事を作成しつつ、目玉焼きをつくろうと思って卵を割ったら、フライパンの外側で中身を落としてしまうという悲劇が!!!

あー、人間の引き寄せパワーってすごいね、笑!!!

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ひとつの力

身体があるかぎり
みな
ひとつの力を与えられている

その力を
いかに減衰させることなく
使うかというのが

自然体である

自然体とは
この一つの力を
無駄にすることなく
限りなく生かしていくこと

レイキもその力である
静かに手を当てて
自分がその力の通り道であることを認める

太極拳は
これを動いて行う

レイキでも手の力
身体の力が抜けていることは大切だが
太極拳は動くから
ごまかしがきかない

動きには
とらわれている氣持ちの癖が出る

手の力を抜こうとしても
なかなかうまく行かない

それは
「自分でなんとかしなければならない」
という氣持ちの癖が頭にあるからだ

しかし息が腹をとおって
足の裏まで吐いて
大地を踏んでいる感覚をつかめると
その気持ちは
吐く息と一緒に流れて行ってしまう

そして
意識はほとんどお腹と足の裏にある

そうした感覚に忠実に
套路で動きつづけると

動じないゆるぎない自分を
身体の安定感を通じて
実感することができる

今日はお氣にいりの木陰で、85式の套路を行っていたらそんなことを観察できました。

套路の後半になって、保育園や小学校低学年の子供たちが団体でやってきましたが、かれらの声や存在感を意識の端に感じながらも、変わらない安定感の中套路を終える事ができました。

こういう刺激のある時、自分がどういう反応をするかで自分のエネルギーの状態がわかります。

写真は、「お氣にいりの木陰」のある近所の公園です。

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信頼という果実

平気なフリはしなくていい

平穏さの中にうごめく不穏をとらえたら

そのたびに
選び直す

自分を信頼することを

何度も何度も
選び直して

自分自身で在り続けることを選んだ結果
信頼の果実は実る

よく熟れたその果実は
うまみがあり味わい深い
魂を養う慈愛に富んでいる

その果実を味わう時
源への扉が開く

源は内側にもある

たとえるなら
太陽は外側だけでなく
わたしたちの内側にもあるのだ

この世界を形造る力
あらゆる存在を生かす力

その力の根源が
自分の内側にもあると知ることだ

それが
創造の泉であり
自分と繋がることだ

☆ ☆ ☆

2/22の終わりから始まった父の入院も、11/24で終わりを告げます。

いろいろなことがありました。

それは父自身の問題ではありましたが、父と母、ふたりの関係性にずっとはらんでいた火種が極限まで燃え上がるということでもありました。

手術後、麻酔による人工呼吸から自力呼吸の回復がスムースでなく父が危篤に陥った事。

そのことによる母の悲嘆。

その後、父の回復の度合いにつれて母も落ち着きを取り戻していきました。

わたしにとっては、主に母を支えるというのがその仕事となりましたが、自分自身の問題に取り組むことよりずっと精神力体力を必要とすることで難しさを感じました。

父の生命力の回復のため、初期の段階では相当のレイキを行いました。

また、母が悲嘆に陥った時もレイキを使えたことで、最短でそのショックを解放できたことはとても幸運でした。

父と母の現実を、わたしが変えてあげることはできないけれど、寄り添ってともにその現実を歩むことがわたしにできる唯一のことでした。

そんな中でも「レイキを使える」ということは、わたし自身の心の支えになったと思います。

病院の先生からネガティブなことをいわれたり、あいまいな表現をされても、「まー、レイキしたらなんとかなるんじゃないの」という楽観がいつでも心の底にありました。

写真は、先日、父が退院を前に試験的に一時帰宅した際、目に留まった実家の花壇での風景です。

葉も枯れ落ち刺だけになってしまったバラの茎が生み出す荒涼とした風景の中、朝日を受けた実が赤々と輝く様子に引き付けられました。

その姿に、暑い日も寒い日も雨の日も風の日も、バラがバラで在り続けることを選んだ結果なのだ、というバラの意志を見た思いがしました。

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