なんということはない近所の公園。
きりりと冷える空氣の中、朝日に照らされた樹々の紅葉がとても綺麗でした。
足もとには落ち葉の絨毯が輝いています。
今年はこの公園の季節の移り変わりを2月から見てきましたが、こんなに美しい顏があることをわたしは知りませんでした。
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「iPhoneもってこればよかったーーー!!!」
実家にやってきたわたしは、滞在中も套路をするために、朝一番でこの公園にやってきたのでした。
落ち葉の上に立つと、日の光をいっぱいにため込んだ葉のエネルギーを足元から感じる事ができて、とてもしあわせな氣持ちになります。
「そうだ!お父さんをここに連れてきてあげよう!」
この後、ちょうど前日に退院したばかりの父を、かねてから行きたがっていた喫茶店のモーニングに連れていくことになっていたので、その時にもう一度立ち寄ることを思いついたのです。
長い長い入院生活を終えてほっとする父と母。
父は父で、母は母で、それぞれが本当に辛く大変な9か月でした。
ほんの小さな思い付きだったけれど、近所の公園にこんなにも美しい瞬間があって、その瞬間を父と母と一緒に味わうことができたこと。
なんてすばらしい宇宙の祝福なのでしょう!
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「驚異的な回復です。」
退院に際して、主治医の先生から贈られた言葉です。
「(父のような例で)杖をついてでも歩いて帰れるようになるなんてことはまずない。」ともおっしゃったそうです。
病院側の意向としては、再度転倒するリスクを回避するために車いすまでの回復にとどめておきたい、という現状もあるようでした。
我が家にとって、父に歩きたいという意志があったことと、父が母ひとりの介助で自宅で暮らすには杖をついてでも歩くことができるということは最低条件でした。
父は、転倒により右大腿骨を骨折し、その手術の直後に急性の呼吸不全に陥りまる2週間寝たきりになりました。また、単なる骨折ではなく、右股関節を人工股関節に入れ替えたばかりだったので、人工股関節を支えていた大腿部の骨が縦にも横にも割れてしまって、医師からは「くっつくのかわからない」という言葉がでるほどひどいものでした。
そんなわたしたち家族に、病院側の「歩けるようになるわけない」という空氣が重くのしかかりました。
しかし、わたしたち家族の目線は違いました。日々父に触れたり、理学療法士の先生とのリハビリの経過をみていると、希望が日に日に強くなり、最後にはこれは歩けるなという感触に変わっていきました。
毎日病院に通っていた母にとっては、病院からの「歩けるようになるわけがない」という無言の圧力は相当にストレスでまた辛いことでした。寄り添ってもらっている、理解されているという実感がわかないことは、辛い時ほど堪えるものです。
ところが、退院が近づくにつれ、父が歩けるようになったことを喜んで下さっているスタッフの方々の氣持ちが伝わってくるようになり、中には涙を流して喜んでくださる方もいました。
病院側のそうした反応に、これまでの心労が報われるかのように深く癒されている母を目の当たりにし、想いの共有が人の心にもたらす力をあらためて実感しました。
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もちろん病院は、父にたくさんのレイキを使ったことを知りません。
急性の呼吸不全に陥った時、その回復期など、レイキが使えたことでなんとか危機を乗り越えたり、着実に経過を促進することができました。
それは「できることをする」という日々の積み重ねでした。
そんな中、自分の内から沸き起こる神聖なエネルギーに幾度も励まされ、助けられ、これでいいんだと自分を信じることができました。
どうやら、辛く難しい状況に置かれた時にこそつかみとることのできる光があるようです。
その時つかみとった光は、今もわたしの中で輝いています。
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